| 基準 | キロビット (kbit) | オクテット (octet) |
|---|---|---|
| A plain text message (160 characters) | 1.28 kbit | 160 octet |
| A three-minute MP3 | 24000 kbit | 3000000 octet |
| A smartphone photo | 32000 kbit | 4000000 octet |
| A high-definition film | 32000000 kbit | 4 × 109 octet |
| A dual-layer Blu-ray disc | 400000000 kbit | 5 × 1010 octet |
キロビット は、1000 ビット にあたる デジタル 情報の単位です。記号は kbit です。小文字 の k が大事です。これは メートル法 の 10 進 の キロ、きっかり 1000 を示すもので、古い計算機の言い回しで大文字の K が ときに 指した 2 進 の 1024 とは別ものです。
この 違い は 数十年 にわたって争われました。記憶は 2 の べき で作られるので、1024 ビット を持つ 素子 は キロビット の 素子 と呼ばれ、数が 2.4 パーセント ずれていても その名が定着しました。いっぽう 蓄えと伝送は、つねに ほんとうの 1000 で数えました。IEC が 1998 年 に 2 進 の量を キビビット と名づけて決着させ、キロビット には 1000 という意味だけを残したのです。
大きさの見当をつけると、1 キロビット は 125 オクテット を持ち、記号 のない 文 なら およそ 125 文字 にあたります。長めの 一文 か、短い 交流 の 投稿 ほどの長さです。粗い 写真 1 枚 でさえ その 数千倍 です。キロビット は、かつては たっぷり とされ、いまでは 取るに足りない とされるものの単位なのです。
歴史のうえでの住まいは 電話 の モデム でした。ダイヤル 接続は 毎秒 キロビット で格づけされ、その数値は時代を きっちり 刻みました。1970 年代 の おわり に 毎秒 300 ビット、つづいて 1.2、2.4、9.6、14.4、28.8、そして ついに 毎秒 56 キロビット。この最後の値が、ふつうの 音声 回線 を理屈のうえの 天井 まで押し上げました。広帯域 より前に インターネット を使った人は、この数で 経験 を測ったのです。
キロビット は音と 動画 の 符号化 に生き残っており、そこでは 情報の 速さ が 毎秒 キロビット で示されます。電話 に使う 声 の 符号化器 は 8 から 64 までです。毎秒 128 キロビット の音楽は 携帯 再生機 の初期の標準で、いまは 192 と 256 がふつう、320 が古い 欠落型 の形式の実際の 天井 です。動画 は 1 桁 上の メガビット で動きます。
記憶 素子 の容れられる量は、いまも ときおり キロビット で書かれます。とりわけ 組み込み 機器 に使う小さな 直列 記憶 がそうで、64 キロビット の部品は 8 キロオクテット の設定の データ を持ちます。そうした仕様書では、数はたいてい 2 進 のほうなので、注意して読む値打ちがあります。
1 キロビット は、1000 ビット、125 オクテット、あるいは およそ 0.9766 キビビット に等しくなります。
オクテット は、ちょうど 8 ビット にあたる デジタル 情報の単位です。記号は octet で、その名は 8 つ の 一組 を意味する ラテン語 から来ています。蓄えられた データ の ほとんど が この単位で数えられます。なぜ バイト ではなく オクテット と呼ばれるのかは、知っておく値打ちがあります。
バイト は もともと、機械が 1 文字 を収めるのに使う ビット の数であり、その数は決まっていませんでした。初期の計算機は 6 ビット の バイト を使い、7 ビット のものも、9 ビット のものもありました。1964 年 の IBM システム/360 が 8 に定め、その商いの成功が 8 を あたりまえ にしましたが、バイト という語は、あいまいさが危うい仕様のなかでは、機械ごとに変わる古い意味を残したのです。
そこで 通信網 の世界は オクテット を採りました。ある 手順 の規格が 見出し の 欄 を 4 オクテット と書けば、世界のどの読み手も それを 32 ビット 以外には読めません。IETF が出す インターネット の規格が どこでも オクテット を使うのは まさに このためで、フランス語 や ルーマニア語 などは この語を ふだん の言い回しにも取り入れました。ですから フランス で売られる ハードディスク は ギガオクテット で測られます。
8 ビット は 256 通り の値を持ちます。だからこそ 多くのものが 256 きざみ で現れるのです。色の 経路 は 0 から 255 まで。IPv4 の 番地 は 4 オクテット で、0 から 255 までの 4 つ の数として書かれます。もとの ASCII の 文字集合 は 7 ビット を使い、1 つ を空けていました。あとに続いた いくつもの 8 ビット の拡張は、その空いた ビット を それぞれ 別の 文字 の組で埋めました。Unicode が やがて 取り替えた 混乱 が これです。
いまの 文字 の 符号化 も オクテット で数えます。UTF-8 は、記号 のない ラテン 文字 に 1 オクテット、ヨーロッパ の多くの 記号付き 文字 と ギリシャ 文字、キリル 文字 に 2 オクテット、中国語 と 日本語 と 韓国語 に 3 オクテット、残りに 4 オクテット を使います。だからこそ 同じ ひとこと でも 言語 によって 占める大きさが変わり、オクテット で測った長さの 上限 は 文字数 の 上限 ではないのです。
蓄えられる量、ファイル の大きさ、記憶、通信網 の 中身 は、いずれも オクテット かその 倍数 で示されます。伝送の速さだけが例外で、毎秒 ビット で示されます。ふたつ の慣わしのあいだの 8 倍 という差が、この分野でもっともよくある取り違えの もと です。
1 オクテット は、8 ビット、0.008 キロビット、あるいは 0.001 キロオクテット に等しくなります。