| 基準 | オクテット (octet) | キビビット (Kibit) |
|---|---|---|
| A plain text message (160 characters) | 160 octet | 1.25 Kibit |
| A three-minute MP3 | 3000000 octet | 23437.5 Kibit |
| A smartphone photo | 4000000 octet | 31250 Kibit |
| A high-definition film | 4 × 109 octet | 31250000 Kibit |
| A dual-layer Blu-ray disc | 5 × 1010 octet | 390625000 Kibit |
オクテット は、ちょうど 8 ビット にあたる デジタル 情報の単位です。記号は octet で、その名は 8 つ の 一組 を意味する ラテン語 から来ています。蓄えられた データ の ほとんど が この単位で数えられます。なぜ バイト ではなく オクテット と呼ばれるのかは、知っておく値打ちがあります。
バイト は もともと、機械が 1 文字 を収めるのに使う ビット の数であり、その数は決まっていませんでした。初期の計算機は 6 ビット の バイト を使い、7 ビット のものも、9 ビット のものもありました。1964 年 の IBM システム/360 が 8 に定め、その商いの成功が 8 を あたりまえ にしましたが、バイト という語は、あいまいさが危うい仕様のなかでは、機械ごとに変わる古い意味を残したのです。
そこで 通信網 の世界は オクテット を採りました。ある 手順 の規格が 見出し の 欄 を 4 オクテット と書けば、世界のどの読み手も それを 32 ビット 以外には読めません。IETF が出す インターネット の規格が どこでも オクテット を使うのは まさに このためで、フランス語 や ルーマニア語 などは この語を ふだん の言い回しにも取り入れました。ですから フランス で売られる ハードディスク は ギガオクテット で測られます。
8 ビット は 256 通り の値を持ちます。だからこそ 多くのものが 256 きざみ で現れるのです。色の 経路 は 0 から 255 まで。IPv4 の 番地 は 4 オクテット で、0 から 255 までの 4 つ の数として書かれます。もとの ASCII の 文字集合 は 7 ビット を使い、1 つ を空けていました。あとに続いた いくつもの 8 ビット の拡張は、その空いた ビット を それぞれ 別の 文字 の組で埋めました。Unicode が やがて 取り替えた 混乱 が これです。
いまの 文字 の 符号化 も オクテット で数えます。UTF-8 は、記号 のない ラテン 文字 に 1 オクテット、ヨーロッパ の多くの 記号付き 文字 と ギリシャ 文字、キリル 文字 に 2 オクテット、中国語 と 日本語 と 韓国語 に 3 オクテット、残りに 4 オクテット を使います。だからこそ 同じ ひとこと でも 言語 によって 占める大きさが変わり、オクテット で測った長さの 上限 は 文字数 の 上限 ではないのです。
蓄えられる量、ファイル の大きさ、記憶、通信網 の 中身 は、いずれも オクテット かその 倍数 で示されます。伝送の速さだけが例外で、毎秒 ビット で示されます。ふたつ の慣わしのあいだの 8 倍 という差が、この分野でもっともよくある取り違えの もと です。
1 オクテット は、8 ビット、0.008 キロビット、あるいは 0.001 キロオクテット に等しくなります。
キビビット は、1024 ビット にあたる デジタル 情報の単位です。記号は Kibit です。2 進 の 接頭語 の 最初 のもので、1998 年 に 国際 電気 標準 会議 が定めた 一群 の単位です。1960 年代 から 計算機 の世界に くすぶって いた 取り違え を終わらせるためでした。
問題は 単純 でした。計算機 は記憶を 2 の べき で 番地 づけ しますから、記憶は 1000 ではなく 1024 の かたまり で来ます。技術者は その量に メートル法 の 接頭語 キロ を借りました。1024 が 1000 に近いからで、小さな数なら その 近似 は 害 がありませんでした。しかし 蓄えと伝送は ほんとうの 1000 で数えたので、同じ 接頭語 が、機械の どの 部分 を語るかで ふたつ の別のものを指したのです。
IEC の答えは、新しい名を作ることでした。キビ は「キロ 2 進」を縮めたもので、その型は メビ、ギビ、テビ、ペビ、エクスビ、ゼビ、ヨビ と続きます。どれも その下の 1024 倍 で、記号は いずれも 大文字 のあとに 小文字 の i が続く かたち です。Ki、Mi、Gi、Ti など。こうして キロビット は 1000 ビット だけを意味するようになりました。
1 キビビット は 128 オクテット で、キロビット との差は 2.4 パーセント です。この小さな差こそ、ふたつ が 長く 取り違え られた理由です。この大きさでは 誰も 気づきません。ずれ は 段 ごとに 2.4 パーセント ずつ 積み重なり、メビビット で 5 パーセント、ギビビット で 7 パーセント、ヨビビット では 21 パーセント に達します。そこで あいまいさ が ほんとうに 高く つき はじめる のです。
受け入れは 部分的 で まちまち です。規格 の 団体、リナックス の 中核、そして 技術 の 文書 の 大半 は、IEC の 接頭語 を正しく使います。売り場の ソフト は おおむね そう ではなく、多くの プログラム が いまも KB と書きながら 1024 で割ります。ですから 読み手は しばしば、ある数が どちらの 慣わしに従うのかを 前後 から 察さねば なりません。まさに その規格が 防ごう としたことです。
実際には キビビット そのものは、小さな記憶 素子 の仕様書、組み込みの仕組みが使う 直列 記憶、そして 2 の べき が きっちり 効く 手順 の 文書 に、主に 現れます。1000 ではなく 1024 を意味したい ところ では、これが 正しい 単位です。
1 キビビット は、1024 ビット、128 オクテット、あるいは 1.024 キロビット に等しくなります。